動詞

イタリア語 動詞 受動態のパターンを覚えよう!

こんにちは。住めば都@italiano la sfidaです。

イタリア語の練習のため、イタリア語でツイートし始めた挑戦者です(上げる前に、夫に添削してもらっています)。先日投稿した中で、理解できない部分があったのですが、どうやらレベルB2以上の文法、受動態とは知らずに使っていました。ちゃんと勉強していなかったので、そりゃ理解できないさ(汗)。ということで、受動態について確認しよう!

受動態って何よ?

受動態とは、典型的には、能動態とは違って行為者が主語にならずに、行為を受ける対象が主語となる態である。能動態とは異なる特別な形式を持っている。被動態または受身とも呼ばれる。
引用元: ウィキペディア

イタリア語の受動態の構造

まずは、例文で能動態(la forma attiva)と受動態(la forma passiva)と比較して確認してみよう。

能動態の場合

L’amministratore distribuisce i certificati il 7 marzo. (管理者は、3月7日に証明書を配布します。)

この場合は、L’amministratore(管理者)が主語で、i certificati(証明書)が目的語だね。

受動態の場合

I certificati sono distribuiti il 7 marzo dall’amministratore. (証明書は、3月7日に管理者から配布されます。)

この場合は、I certificatiが主語で、L’amministratoreが動作主になります。

受動態の中で、行動を起こす人や動作の主体や原因を動作主という。これは、前置詞daが付くけど、必ずしも指定する必要はない。

イタリア語の動詞、受動態は4パターン+α

イタリア語の受動態は、いろいろな方法で構造できる。では、具体的にどうなのかみてみよう。

essere + 過去分詞

動詞essereの受動態は、全ての時制で使うことができる。動詞essereは、能動態の時制と同じ活用で、分詞は主語と一致させる必要がある。能動態と受動態と比較して確認しよう。

直接法現在形の場合

能動態: Il fornaio fa la pizza. (パン職人はピザを作ります。)

受動態: La pizza è fatta dal fornaio. (ピザはパン職人によって作られます。)

直接法近過去形の場合

能動態: Il fornaio ha fatto la pizza. (パン職人はピザを作りました。)

受動態: La pizza è stata fatta dal fornaio. (ピザはパン職人によって作られました。)

直接法半過去形の場合

能動態: Il fornaio faceva il pane. (パン職人はピザを作りました。)

受動態: Il pane era fatto dal fornaio. (ピザはパン職人によって作られました。)

受動態の場合、主語が男性名詞か女性名詞かで動詞の語尾が変わるので注意!

venire + 過去分詞

venireを使った受動態は、essereとは違って、単純時制のみに使用します。複合時制には使わない。

ちなみに、単純時制と複合時制って何か、表にしてみた。

定形動詞

単純時制複合時制
直接法現在形近過去形
直接法半過去形大過去形
直接法遠過去形先立過去形
直接法未来形先立未来形
接続法現在形過去形
接続法半過去形大過去形
条件法現在形過去形
命令法現在形

※スマホ、タブレットで閲覧の方で、表示が切れてる場合は、上の表組部分を指で横に動かすと表示します。

非定形動詞

単純時制複合時制
ジュルンディオ現在形過去形
分詞現在形
分詞過去形
不定詞現在形過去形

※スマホ、タブレットで閲覧の方で、表示が切れてる場合は、上の表組部分を指で横に動かすと表示します。

では本題に戻り、venireの場合の能動態と受動態で比較して確認しよう。

直接法半過去形の場合

能動態: Una volta facevano il pane in casa. (以前、家でパンを作りました。)

受動態: Una volta il pane veniva fatto in casa. (以前、パンは家で作られました。)

動詞essereで表現すると、Una volta il pane era fatto in casa. となる。

直接法未来形の場合

能動態: Consegneremo i pacchi a domicilio. (荷物を、ご自宅に届けます。)

受動態: I pacchi verranno consegnati a domicilio. (荷物は、あなたの自宅に届けられます。)

動詞essereと同じ要領で、分詞は主語と一致する必要があり、複数形ならば、複数形にする。

si + 3人称単数・複数形動詞

この場合3人称は、文の主語と一致する必要がある。この構文を使うときは、非人称的な扱いになるので動作主は指定できない。

例文で確認しよう。

Il vino si fa con l’uva. = Il vino è fatto con l’uva. = Il vino viene fatto con l’uva. (ワインはブドウで造られている)

Gli spaghetti non si mangiano con il cucchiaio, il cucchiaio si usa per la minestra.

Di solito con il pesce si beve il vino bianco.

si +3人称単数・複数形動詞の構文は、一般的なことを指してます。

In Italia il venerdì si mangia il pesce. ( = La gente mangia il pesce. )

In Italia si mangiano gli spaghetti. ( = La gente mangia gli spaghetti. )

主語が、単数形の場合、動詞は3人称単数形で、複数形の場合は、3人称複数形に一致させる。

si + 動詞の受動態の場合は、全ての時制で使うことができる。

50 anni fa si usavano poco le macchine.

Ancora no si è fatto tutto il possibile per eliminare le differenze tra Paesi ricchi e Paesi poveri.

Quando si sarà capito che le guerre non risolvono i problemi, il modo sarà migliore.

複合時制の場合は、助動詞はessereを使う。

andare + 過去分詞

義務または、必要性のあることを表現をする場合は、動詞andare+過去分詞で示し、単純時制のみです。

直接法現在形の場合

Questo libro va letto. ( = questo libro deve essere letto.)

A che ora vanno svegliati i ragazzi? ( = a che ora devono essere svegliati i ragazzi? )

条件法現在形の場合

Questo libro andrebbe letto in tutte le scuole.

動詞andareの受動態は、前置詞daを付けて動作主を挿入することができる。能動態と受動態と比較してみてみよう。

能動態: Tutti dovrebbero leggere questo libro.

受動態: Questo libro andrebbe letto da tutti.

補助動詞dovere, potere, volereの場合は

補助動詞の後に動詞essereと過去分詞をつける。

L’iscrizione al corso dovrà essere effettuata entro il 25 settembre.

I libri possono essere presi in prestito solo dagli studenti della facoltà.

Quando ero piccola non volevo mai essere accompagnata a scuola.

なんだけど、dovere, potereは、単独の意味で使う受動態はない。volereの場合は、不定詞をつけずに受け身的な形をしている。

能動態: Il bambino vuole il gelato.

受動態: Il gelato è voluto dal bambino.

イタリア語の受動態は3つの表現ができる

イタリア語の受動態は、以下のような表現が使える。

ルールや手順を説明する。

I cani devono essere tenuti al guinzaglio.

事実を伝える。

Dieci turisti italiani sono stati sequestrati dai ribelli.

間接的に批判する。

Questo lavoro non andava fatto così!

ちなみに、筆者が投稿した受動態部分を解説

In Italia, in generale si usano le lavoratrici lavatrici a tamburo ….

le lavoratrici ではなく、le lavatrici(洗濯機)としたかった。。

イタリアにいる複数の人のことを指していて、複数の洗濯機を使っているので、si + 3人称複数形動詞にしています。la gente として言えば、si usa la lavatriceでもいいと思います。

ちなみに、la lavatrice a tamburoは、ドラム式洗濯機で、この場合の前置詞aは、「~式」という表現で使います。

quando si lavano gli asciugamani.

複数のタオルなので、si + 3人称複数形動詞です。

un post su Twitter dove (in qui) veniva consigliato un detergente ….

Twitter のあとに続くdoveは、in quiと置き換えられるよ。

veniva consigliatoは、状況を指しているので直接法半過去形venire + consigliareの過去分詞になり、「ツイッターの投稿の中で勧められた」というような意味合いになる。

最後に

今回は、イタリア語の受動態について改めて学びました。ちなみに、このブログは私のノートみたいなものなので、自分ペースで更新します。

イタリア語の受動態文法については、以下の書籍ALMA Edizioniから出版されている「Grammatica pratica della lingua italiana」と「I Verbi Italiani」を参照しました。

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