雑記

効果あり?イタリア語習得に言語学習アプリLingQを使う

こんにちは。住めば都@italiano la sfidaです。

ある程度のイタリア語基礎文法は学んだけど、なかなか成果が伸びない、記憶が悪い、自分自身の脳がうまく機能していないと感じて、いろいろ調べてみたら、語学学習方法には、多読多聴が脳科学的にも良いということを知りました。多言語学習者ならすでにご存じだと思いますが、言語学習アプリLingQを1か月間、無料の範囲で使ってみた感想レポートです。イタリア語学習を何年もやってるけれど上達しないなぁと悩んでる方へ参考いただけたら幸いです。

脳科学的にもお墨付き!? 多読多聴学習

母国語は、誰でも自然と身についている。外国語も、そんな感じで習得したいですよね。できれば合理的に。言語学者のスティーブン・クラッシェンさんが、1970年代から1980年代に5つの仮設を提唱したうちの「インプット仮説」があるけど、実力を少し上回る理解可能な言語レベルをひたすらインプットすることが特に重要らしく、言語が無意識に習得したときだけに言語能力が増加し、意識的に学習したものは、自発的な言語発音には使えないと、文法や単語学習だけでは事実上での習得は難しいらしいです。

つまり、文法や単語を覚えても、いつまでも上達しない。いつまでも喋れない。。

脳科学の研究によると、外国語を聞き取り理解するには、大脳皮質の側頭葉にある聴覚性言語野のウェルニッケ感覚性言語野というところに、該当する言語の言語野を形成する必要があり、言語学習初期にはリスニングを徹底的にインプットすることが重要らしいです。

ちなみに、言葉を話す、会話と文法を司る脳の部位は、前頭葉にあるブローカー運動性言語野で、スピーキングの達人、例えば通訳者は、この言語野に発達した神経回路網が形成されているとのことです。

だから、ウェルニッケ感覚性言語野に英語野、日本語野、中国語野といった神経回路網から形成される言語の中核を作ることで、聞き取り理解できる。聞くことができない状態では、書く、読む学習は効率が悪く、ウェルニッケ感覚性言語野を形成する前に、スピーキングの練習をしても、正しい発音は不可欠ということになるんだそうです。

多言語話者の1人であるスティーブ・カウフマンさんは、20ヶ国語以上話せるようで、70歳を過ぎた今でも、これまでに習得した外国語以外の言語を習得中らしく、彼自身の経験によると、「多読多聴」方法が学習初期に最も効果的だと、最初の3カ月から6カ月はリスニングとリーディンクを重視し、特にリスニングには7割以上の時間を費やすことが適当としてるようです。

ネイティブの発音をしっかりと耳に叩き込み、その後、発音に特化した短期トレーニングを実施するといいらしい。文法はある程度の決まり事を知っていれば十分とのこと。

参考サイト: 財経新聞
https://www.zaikei.co.jp/article/20200713/575621.html
https://www.zaikei.co.jp/article/20200530/568768.html

なんだか、良さそう!な学習方法で、実際どうやったらいいのかと、辿り着いたのが言語学習アプリLingQ。

言語学習アプリLingQって?

スティーブ・カウフマンさんが、息子さんと共同で開発した言語学習アプリ「LingQ」。登録は無料で、無料から始められます。PCオンラインからも、スマホのアプリからもネット環境があればどこでも使えます。英語をはじめ、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、中国語、韓国語、日本語や、その他マイナーな言語も学べます。

自分の好きなジャンル、コンテンツ、好きなレベルから選んで、いつでも学べます。

興味のあるジャンルを選んで学ぶことが、一番効率的!

1か月間、無料の範囲でLingQを使ってみた

登録は、簡単です!最初は、お試しで使えた機能でも、残念ながら課金しないと全部の機能は使えません。無料で使える範囲で使ってみた感想を以下に記しておきます。

メリット

語彙力が上がる!

文脈で単語学習するので、単語を丸暗記するよりも効果的と思いました。新しい単語は青いマーカーで記されています。同じフレーズでも、人称違いで語るフレーズで学べるので、文法的にも理解が深まる。言い回し方が複数ある同じ意味を持つ類似語や慣用句が学べるので、深く掘り下げられる。

ついでに、読解力も上がる!

コピーイングして音読すると、さらにいい!

音声の後に、音声に習って、発音して読むと、文脈のシチュエーションが想像しやすくなり、より理解できる。音声の停止や、少し前に戻すボタンがあるので使いやすいし、音読することで、長期記憶に残りやすく、覚えた単語やフレーズが実際の会話で使える。ただ、脳は、忘れるようにできているので1度やっただけでは覚えたことにならない。何度も繰り返すこと。だから、多読多聴するってこと。

もちろん、音声速度は選べます!

自分の好きな、聞き取りやすい速度が選べます。私は、コンテンツによりますが、1倍速か1.5倍速で聞いて音読してます。あまり遅い速度だと、実際の会話は思ったより速い(母国語同士の会話は思ってる以上に速い)ので、それに慣れるためにも、また、リスニングテストのためにも、速度は少し上げて聞いたほうが良いと思います。

学習した分析グラフが、やる気につながる

日ごと、1週間ごと、1か月ごとで、学習してきた項目が分析されグラフで管理されて、また、アバターを育てるシステムがあるので、楽しく学べ、やる気につながる。

デメリット

課金しないと、すべての機能が使えない。

新しい単語は青いマーカー、どんな意味か調べたい単語を追加したいときは黄色いマーカーで選べ、ゲーム感覚で復習しながら学べる機能があるけれども、無料では音声を聞いて読むことしか使えません。

なので、学習した分析グラフは、リスニングとリーディングのみです。

インターネットから引用された記事も学習できるようになっていますが、課金しないと音声機能が使えないし、恐らく、チューターと学んだり、他のコミュニケーション機能も使えません。

言い換えれば、課金すると、よりよく効率的に学習ができます。

最後に

無料で使える範囲は決まってるが、リスニングとリーディング学習にある程度は使えます。

ライティングとスピーキングも一緒に使いたいという方は、課金してもいいでしょう。

とりあえず、3カ月から6カ月はリスニングとリーディングを強化するために使いつづけるが、何度も繰り返してやらないと長期記憶に残らない。。

Foto di janeb13 da Pixabay

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