イタリア語の動詞 直接法近過去形は、「完全に終わったこと」を示す

イタリア語の動詞、過去形は過去のことを表すけど、”近”過去って何んだ?って学習し始めたとき思った。今回は、イタリア語の動詞、直接法近過去形の基本について掘り下げよう!

イタリア語の動詞 直接法近過去形は、完了時制

近過去って響きがどうもしっくりこないんだけど、いったいどういうものなのか確認しよう!

近い過去のことも、遠い過去のことも完全に終わっていることを表す動詞。

例文

Stamattina ho mangiato pane e marmellata.(今朝、私はジャムとパンを食べました

この場合は、今朝の出来事で、既に完了している近い過去

Sono nata nel 1989.(私は、1989年に生まれた

この場合は、1989年の出来事で、既に完了している遠い過去

近過去は完了時制で、助動詞と過去分詞の2つの単語で形成

近過去は完了時制で、2つの単語で形成される。

例文

ho giocato(私は遊びました), sono andato(私は行きました)

ho(avere [io])とsono(essere [io])は助動詞で、 giocato(動詞の原形giocare)とandato(動詞の原形andare)は過去分詞になる

助動詞avereもしくはessere語尾変化を人称ごとに変えて、過去分詞1つのパターン(Essereの場合は、単数、複数、男性、女性形でパターンが変わる)で形成する

直接法近過去形 助動詞avereとessere

人称AvereEssere
iohosono
tuhaisei
lui/lei/Leihaè
noiabbiamosiamo
voiavetesiete
lorohannosono

※スマホ、タブレットで閲覧の方は、上の表組部分を指で横に動かすと表示します。

直接法近過去形 一般的なare, ere, ire動詞の過去分詞は、それぞれ1パターンのみ!

過去分詞は、are, ere, ire動詞の語尾変化を、一般的にato, uto, itoと変えるだけ!

parlare(話す)、credere(信じる)、sentire(聞く・感じる)を使って見てみよう!

人称parlarecrederesentire
ioparlatocredutosentito
tuparlatocredutosentito
lui/lei/Leiparlatocredutosentito
noiparlatocredutosentito
voiparlatocredutosentito
loroparlatocredutosentito

※スマホ、タブレットで閲覧の方は、上の表組部分を指で横に動かすと表示します。

人称ごとの語尾変化がない!

直接法近過去形 不規則な過去分詞

不規則な過去分詞はたくさんある。最も重要なリストをあげてみたよ!

第一活用

fare(する) → fatto

第二活用

accendere(火をつける) → acceso

bere(飲む) → bevuto

chiedere(聞く・質問する) → chiesto

chiudere(閉める) → chiuso

decidere(決める) → deciso

dipingere(塗る) → dipinto

dividere(分割する) → diviso

leggere(読む) → letto

mettere(置く) → messo

nascondere(隠す) → nascosto

prendere(取る) → preso

rimanere(留まる) → rimasto

rispondere(答える) → risposto

spendere(費やす) → speso

togliere(切る) → tolto

vincere(勝つ) → vinto

rompere(壊れる) → rotto

scegliere(選ぶ) → scelto

scendere(降りる) → sceso

scrivere(書く) → scritto

第三活用

aprire(開く) → aperto

dire(言う) → detto

morire(死ぬ) → morto

venire(来る・相手のところへ行く) → venuto

これら多くは助動詞avereを使う。
でも、自動詞と呼ばれるグループ助動詞essereを使う。

自動詞って言われてもピンとこないけど、
自身が動く動作(andare, arrivare, partire, tornare, venireなど)や自身が変わる動作(diventare, morie, nascere, crescereなど)は助動詞essereとなる。

例文

動詞Mangiare

Io ho mangiato. (私は食べました)

この場合は、食べる動作なので助動詞avereで、io(私)ho~となる。

動詞Andare

Io sono andato/a.(私は行きました)

この場合は、自身の動作なので助動詞essereで、io(私)sono~となる。

Attenzione! 助動詞essereを使うときの注意点

人称が単数、複数、男性、女性形の時、助動詞avereの場合は、過去分詞は同じ

助動詞essereの場合は、主語とともに変更する必要がある。

例文

Pierpaolo è andato.

Mariella è andata.

Pierpaolo e Giorgio sono andati.

Mariella e Carla sono andate.

Pierpaolo e Mariella sono andati.

男性形単数は語尾「o」で、andato
女性形単数は語尾「a」で、andata
男性形複数は語尾「i」で、andati
女性形複数は語尾「e」で、andate
男性女性混合複数は語尾「i」で、andati

最後に

要点をまとめると・・・

  • 直接法近過去形は、完了時制で、近い過去も遠い過去も「完全に終わったこと」を示す。
  • 助動詞avereかessere+過去分詞の2つの単語で形成される。
  • 一般的なare, ere, ire動詞の過去分詞は、それぞれの語尾変化ato, uto, ito
  • 自動詞の場合は、助動詞essereを使い、主語とともに語尾変更が必要。
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