動詞

イタリア語 過去時制の助動詞 avere? essere? どっち?

こんにちは。住めば都@italiano la sfidaです。

イタリア語の動詞は、他動詞と自動詞に分けられ、過去時制(複合時制)の時に助動詞avereかessereを使います。一部の動詞では、同じ単語でも助動詞avereもしくはessereの2つの助動詞を使い分ける必要があり、あれ?どっちだっけ?と、いつも考えてしまい・・・今回は、イタリア語の助動詞についてまとめます!

他動詞の場合は、助動詞avereを使うのが基本!

すべての他動詞には、助動詞avereを使う。

他動詞は、直接目的語「~を」と示すときに使う。つまり、「誰(chi)?」「何(che cosa)?」と質問に充てるとわかりやすい。

例文

Stefano ha incontorato Cristina.(ステファノは、クリスティーナにばったり出会った)

Stefano ha incontorato (chi?) → Cristina. 誰を指して表現しているか

Stefano ha spedito il materiare.(ステファノは、機材を送った)

Stefano ha spedito (che cosa?) → il materiare. 何を指して表現しているか

助動詞essereは、5つのタイプの動詞で区別する

助動詞essereの場合は、「再帰動詞」「動きを示す動詞」「ある一定の場所にいることを示す動詞」「主語が変化を示す動詞」「間接目的語代名詞と一緒に使う動詞」に使う。

助動詞essereを使う動詞① 全ての再帰動詞

例えば、lavarsi(自身を洗う), vestirsi(身に着ける), divertirsi(楽しむ), annoiarsi(退屈する), salutarsi(挨拶をする), conoscersi(知り合う), abbracciarsi(抱き合う)…など、その他すべての再帰動詞に使う。

例文

Lucia si è divertita molto alla festa, invece Pietro si è annoiato.(ルチアはパーティでとても楽しんだが、代わりにピエトロは退屈した)

再帰動詞の場合は、いつも助動詞essereと覚えておけばよい!

助動詞essereを使う動詞② 動きを示す動詞とは?

動きを示す動詞というのは、andare(行く), venire(来る・相手の方へ行く), partire(出発する), tornare(戻る), arrivare(到着する), entrare(入る), uscire(出る), salire(上がる・昇る), secendere(下りる・下がる・降りる), cadere(落ちる)… など

例文

Filippo è uscito con gli amici: sono andati in discoteca e hanno ballato tutta la notte.(フィリッポは友達と出かけた:彼らはディスコに行って、夜通し踊った)

各々自身の動きや行為を示す動詞は、基本的に助動詞essere

動きを示すけど例外あり: passeggiare(散歩する), camminare(歩く), viaggiare(旅する), guidare(運転する), nuotare(泳ぐ), ballare(踊る)は、助動詞avereを使う

助動詞essereを使う動詞③ ある一定の場所にいることを示す動詞は?

essere(ある・いる), stare(ある・いる), restare(・・・のままでいる), rimanere(とどまる)など

例文

L’anno scorso siamo stati in Turchia.(昨年、私たちはトルコに居いた)

I nonni sono rimasti in campagna tutta l’estate.(祖父母は、毎夏、田舎に居残った)

助動詞essereを使う場合で、3人称の場合は、動詞過去分詞の語尾変化に注意

助動詞essereを使う動詞④ 主語が変化を示す動詞って?

crescere(育つ・成長する), diventare(・・・になる), ingrassare(太る、肥満になる), dimagrire(痩せる), nascere(生まれる), morire(死ぬ)など

例文

Come sei dimagrita!(君は、なんと瘦せていた!)

Paolo è nato nel 1988.(パオロは、1988年に生まれた)

身体の変化を指す動詞は、助動詞essereを使う

助動詞essereを使う動詞⑤ 間接目的語代名詞と一緒に使う動詞とは?

次の動詞は、ほとんどの場合、3人称単数形と複数形で間接目的語代名詞と一緒に使う。

piacere(<…にとって>好みである), sembrare(<…の>ようだ), accadere(<…に>起こる), succedere(起こる), capitare(起きる), bastare(<…に>足りる、十分だ), mancare((時刻、距離が)あと…だ、(…がなくて)困る), servire(<…の>役に立つ), interessare(興味を引く、…してみたい), durare(続く・持続する)など.

例文

Perché avete quella faccia? Vi è successo qualcosa?(なぜ君たちはそんな顔をするの?君たちに何か起こった?)

No, è che la conferenza è durata troppo e non ci è piacuta per niente.(いいや、会議が続きすぎて、それが好まなかったということです)

Come ti sembrano i nuovi vicini di casa?(新しい近隣住民は君にとってどんな感じ?)

Li ho incontrati ieri e mi sono sembrati simpatici.(昨日それに出会って、好感があるようだった)

間接目的語代名詞と一緒に使う場合の過去時制は、助動詞essereを使う

いくつかの動詞では、助動詞avereかessereの2つどちらかを使い分ける

cominciare(始める・始まる), finire(終える・終わる/なくなる), cambiare(変える・変わる), aumentare(増す・増える)…などは、助動詞avereかessereと2通り使う場合がある。

助動詞avereを使う場合は、冒頭で説明した通り、「誰(chi)?」「何(che cosa)?」と質問にあてるとわかりやすい。

例文

Eva ha cominciato la scuola.(エバは学校をし始めた)

Eva ha cominciato ( che cosa? ) → la scuola.

Abbiamo finito la birra.(私たちは、ビールを飲みつくした)

Abbiamo finito ( che cosa? ) → la birra.

逆に助動詞essereを使う場合は、目的語が主語になった場合に使う。

例文

La scuola è cominciato alle 8.00.(学校は8時で始まりました)

La birra è finita.(ビールは、なくなった/消費されつくした)

これ以外にも、助動詞avereかessereを使い分ける動詞はたくさんあるよ!

補助動詞volere, potere, dovereは、その後に続く動詞で使い分ける

volere(してほしい), potere(可能である), dovere(するべきである)の補助動詞は、次にくる動詞で変化する。

例文

Sono dovuto andare a Como a prendere Anna.(私は、アンナを迎えにコモへ行くべきだった)

Ho dovuto fare la spesa perché il frigo era vuoto.(私は、冷蔵庫が空っぽだったので、買い物をするべきだった)

補助動詞の場合は、その後に続く動詞が、自動詞か他動詞かで助動詞を使い分ける必要がある

最後に

要点をまとめると・・・

  • 助動詞avereを使うのは、すべての他動詞で、直接目的語「~を」と示すとき
  • 助動詞essereを使う場合は、5つのタイプ「再帰動詞」「動きを示す動詞」「ある一定の場所にいることを示す動詞」「主語が変化を示す動詞」「間接目的語代名詞と一緒に使う動詞」の動詞で区別する
  • 他動詞と自動詞の意味をもつ同じ単語の動詞は、直接目的語「~を」と示すときは助動詞avere、目的語が主語になったときは助動詞essereと使い分ける
  • 補助動詞volere, potere, dovereは、その後に続く動詞によって助動詞avere、essereと使い分ける
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