「大過去(Trapassato prossimo)」と聞くと、なんだか難しそうに感じますよね。
ですが、仕組みはとてもシンプルです。
一言で言うと、大過去は「過去のある時点よりも、さらに前に起きたこと(過去の過去)」を表すときに使います。
この記事では、大過去の基本的なイメージから活用形(作り方)、よく使う例文までわかりやすく解説します!
目次
大過去形(Trapassato prossimo)とは?
大過去は、「ある過去の出来事」を基準にして、それよりも前にすでに完了していた出来事を表現します。
- 近過去・半過去: 過去の出来事(例:昨日疲れていた)
- 大過去: それより前の出来事(例:[その前に]たくさん働いたから)
例文でイメージしてみよう!
Ero stanco perché avevo lavorato molto. (たくさん働いたので、疲れていた。)
- Ero stanco(疲れていた) = 過去の基準点(半過去)
- avevo lavorato(働いた) = 疲れる「前」に完了したこと(大過去)
大過去形の作り方(動詞の活用)
大過去形は、「助動詞(avere / essere)の半過去形 + 過去分詞」で作ります。
基本動詞の活用表
動詞visitare(訪れる), ricevere(受け取る), partire(出発する)を例に見てみよう!
| 人称 | avere系:visitare | avere系:ricevere | essere系:partire |
|---|---|---|---|
| io | avevo visitato | avevo ricevuto | ero partito/a |
| tu | avevi visitato | avevi ricevuto | eri partito/a |
| lui/lei/Lei | aveva visitato | aveva ricevuto | era partito/a |
| noi | avevamo visitato | avevamo ricevuto | eravamo partiti/e |
| voi | avevate visitato | avevate ricevuto | eravate partiti/e |
| loro | avevano visitato | avevano ricevuto | erano partiti/e |
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☝️ ポイント
大過去形の使い方・例文パターン
大過去は、大きく分けて「接続詞を使った文(従属節)」と「単独・会話で使う文(独立節)」の2つのパターンでよく使われます。
パターン①:接続詞を使った文(従属節)
理由や時間の前後関係を表す接続詞(siccome, perché, che, dopo che など)と一緒に使います。
1. 原因・理由を表す(siccome / perché)
Siccome avevo dimenticato a casa il cellulare, non ho potuto telefonarti.
(家に携帯電話を忘れてしまったので、電話ができなかった。)
💡 解説
「携帯を忘れた(大過去)」のが先で、「電話できなかった(近過去)」のが後です。
※理由の接続詞 perché を使う場合は文中に置きます。
(例) Non ho potuto telefonarti perché avevo dimenticato a casa il cellulare.
2. 関係代名詞 che で修飾する
Ieri sera ho letto il libro che mi avevi consigliato il mese scorso.
(昨夜、君が先月お勧めしてくれた本を読みました。)
💡 解説
「お勧めしてくれた(大過去)」のが先で、「読んだ(近過去)」のが後です。
3. 「〜したあとで」を表す(dopo che / subito dopo che)
Ho incontrato Stefania subito dopo che tu mi avevi parlato di lei.
(君が彼女について話してくれた直後に、私はステファニアに会ったよ。)
パターン②:会話や単独で使う文(独立節)
接続詞を使わなくても、「過去の特定の時点」を前提とした会話や文脈で大過去が登場します。
1. 記号(:や .)でつないで説明する
Ieri sono stato alla Galleria degli Uffizi: non ci ero mai stato prima e mi è piaciuta moltissimo.
(昨日ウフィツィ美術館に行きました。それまで一度も行ったことがなかったのですが、とても気に入りました。)
💡 解説
昨日行った(近過去)」という時点より前に「行ったことがなかった(大過去)」という意味になります。(ci = ウフィツィ美術館)
2. 日常会話の相づち・返答
A: Perché non prendi il treno, invece di venire in macchina? Così eviti il traffico…(車で来る代わりに、なんで電車で行かないの?そうすれば渋滞も避けられるのに…)
B: È vero, non ci avevo pensato!(本当だ、全然考えついていなかったよ!)
💡 解説
「相手に言われるその瞬間まで、考えていなかった(大過去)」という意味で、日常会話で非常によく使われる定番フレーズです。(ci = 電車で行くこと)
まとめ
イタリア語の大過去形(Trapassato prossimo)のポイントを整理しましょう!
- 作り方: 助動詞(avere / essere)の半過去形 + 過去分詞
- 意味: 「過去のある時点」よりも前に起きたこと・完了したこと
- 使いどころ: 理由・順序を表す接続詞(siccome, che, dopo che など)や、「それまで〜していなかった」と言いたい会話のシーン
「過去のタイムラインの中で、どれが先に起きたか」を意識すると大過去形がスムーズに使えるようになります。ぜひ例文と一緒に覚えて使ってみようね!






