イタリア語CILSレベルB1試験準備講座を受けわかったこと

2020年12月に試験を受けるつもりで、10月から週に2回の約2か月間、イタリア語CILSレベルB1の試験準備のオンライン授業(セミ個人レッスン)を受講した当時のこと。試験準備の授業を受けて、思っていた以上に・・・難しくてヤバい!!!受かる気がしないと自己判断。。今回は、受験に向けてすべきことをまとめます。

CILSレベルB1試験内容とその対策は?

CILSレベルB1は筆記試験の4項目と口頭試験があります。試験準備の授業では、公式の過去問題を使いました。え?これレベルB1なの??っと疑うほど難しい内容でした。汗。甘く見てはいけませんね。なので、自分への戒め含め共有します。

4つの筆記試験問題

聴取 – Test di ascolto

聴取テストはProva n.1, 2, 3と3パターンのテストがあり、試験時間は30分。1パターンごと2回音声を聴いて選択する問題です。1回目音声を聴きそのあと約2分間の間隔があります。その間にテスト用紙に記載されている内容をよく読み、2回目再度同じ音声が流れるので、それを聴き、さらに約2分間の間隔があるので、その間に解答する流れです。

Prova n.1, 2は、問題7項目、A, B, C, Dの中のどれか当てはまる内容を選択しますが、音声と同じ言葉がテスト用紙にあるとは限りません。

Prova n.3は、テスト用紙に13項目くらいの文章が掲載されてあり、音声を聴いて当てはまる文章を選択する問題です。

Prova n.1, 2の選択問題と違い、Prova n.3は、13項目中当てはまる内容は6項目だけらしい。

先ほど、音声と同じ単語がテスト用紙の中にあるとは限らないと伝えましたが、文章の意味と音声の内容を同時に把握しないといけない。

語彙力がなければ問題は解答できないし、耳をかっぽじって聴かなきゃいけない。。

音響設備が整っている場所でない限り、試験会場によっては、道路工事などの騒音の中で実施される場合も無きにしも非ず。特にイタリアではあり得る。。

読解 – Test di comprensione della lettura

読解テストも3パターンあり、試験時間は50分です。Prova n.1は、長文と7項目の問題があり、各項目のA,B,C,Dから選択します。対策としては、長文を読む前に7項目の太字の問題文章を先に読んで長文の中から抜粋し、それぞれA,B,C,Dから選択し解答するとよいらしい。

長文を全部読む時間は実際ないので、1~7の問題の太字文章と当てはまるものを長文の上から順を追って探して解答するとよいようだ。

Prova n.2も長文問題だけど、15項目の文章から当てはまる内容を選択する問題です。Prova n.1と違って、こちらは先に長文をざっと読んでから解答を選択したほうがよさそうだと個人的に思います。

Prova n.2の選択問題は、15項目中当てはまる内容は7項目だけらしい。

Prova n.3の問題は曲者です。。異なる11のフレーズを順番を付けて物語を構成する問題です。

対策?フレーズをよく読んで順番を付けるしかない。。

3パターンの問題を50分内で解答しなければならないので、単純計算で1パターン16分強の時間があるが、解答用紙に書き込む時間も必要なため、最短10~12分で解答する目標で挑みたい。

…って、簡単に言うけど、なかなかの試練だよー。

文法 – Test di analisi delle strutture di comunicazione

文法テストは4パターンあり、試験時間は1時間です。Prova n.1は、文章の中に下線空白箇所があり、冠詞と前置詞を適宜記入する問題です。

Prova n.2は、動詞の時制問題です。文章の中の空白欄前に動詞の原形が記載されているので、文章を読んで動詞の時制を適宜記入する問題です。

この文法問題の動詞ですが、レベルB1では接続法は出ないようです。ごくまれに直接法大過去形が出るようだけど。主に、直接法近過去形・半過去形・現在形・未来形・先立未来形、条件法などだそう。

prova n.3は、文章の中に空白箇所があり、用紙下部に表記された単語があるので適宜選択する問題です。

単語の意味や使い方がわからないと解答するのに難しい。

Prova n.4は、ある状況の伝達表現の文章が10問ありA,B,C,Dの中から適宜当てはまるものを選択する問題です。

文法テストは、4パターンで60分。単純計算で1パターン15分だけど、こちらも最短10~12分内で解答するようにしたい。

作文 – Test di produzione scritta

作文テストは2パターンで、試験時間は1時間10分です。問題用紙にお題と必須文字数が指定されているので、時間内に書かなければならない。必須文字数は50~80文字か、80~100文字、もしくは100~120文字です。短いフレーズだけで区切るのは好ましくなく、また同じ単語を何度も繰り返し使うのもNGです。冠詞、前置詞の使い方、動詞の時制、副詞、形容詞、代名詞、目的語の結合形など、的確に使って伝達できるか試される。

問題指示に従った内容を書かないと点数は取れない。。(指示の意味を勘違いすると元も子もない)

お題の内容を考えている暇はないので、日ごろから訓練が必要です。

筆記試験の解答方法

聴取テストと読解テストは、指定の解答用紙にマークシート形式で解答する。文法テストは、解答用紙のマス目部分にすべて大文字で記入する。解答用紙は黒のペンを使って記入する必要があり、間違えないように記入したい。

試験会場によって異なるみたいですが、間違った場合、訂正できるか試験当日に試験官の支持に従うのがよさそうです。

作文テストは、おそらく問題用紙の空白欄に書くのだと思います。

口頭 – Produzione orale

口頭試験問題は2パターンで、合計10分程度。試験官が音声を録音して、CILSセンターへ送って、センターで採点される仕組みです。

Prova n.1は、問題用紙に4つのテーマが記載されてあり、その中から選んで、試験官と2~3分対話する形式のテストです。

準備として、テーマを選んだらテーマから結びつく最低10つの単語を連想して始めるとよいらしい。

Prova n.2は、問題用紙に4つのテーマが記載されているが、そのうち2つはイメージ画像です。試験官の援助はなく、単独で90秒語るテストで、イメージ画像を選んだ場合は、画像の説明をどんなシチュエーションで自分の意見を含めながら語る必要がある。

状況の説明だけではNGらしい。自分の意見を含めた説明がよい。

CILSセンターのWebサイトに2012年の過去問題があるので、ご参照ください。
レベルB1過去問題 外部リンク

受験に向けて普段からやるべきこと

試験準備の授業を受けて、先生からアドバイスをいただいたので共有します。

Point1イタリア語のニュースをたくさん聴く。

特に、イタリアテレビRai1の夜8時から30分間放送されるニュースを見て、よく聴く。普段使われている言葉なので語彙力と、リスニング強化によい。

日本に住んでる人はRai Playを試してみてください。たぶん映画などは視聴できないかもしれませんが、日本に住んでた時、ニュースではないですがRaiのテレビ番組を見れた記憶があり。。現在は不明ですが。Rai Playのリンク

Point2イタリア語の新聞記事を読む。

イタリア語文章の使い方を新聞記事から学べる。作文テストや文法テストの対策にもなる。

Web新聞でもよいと思います。

Point3買い物など外出してイタリア語を使う。

イタリア在住者限定になりますが。。

Point4文法の復習をする。

イタリア語の先生がおススメしてくれた本

ALMA Edizioniから出版されている「Grammatica pratica della lingua italiana」と「I Verbi Italiani」は、私も使ってます。

最後に

CILSレベルB1の試験内容と対策を伝えましたが、CILSの試験を受けようと思っている人は、イタリアでは各語学学校で実施していると思いますし、日本では東京と大阪にあるイタリア語文化会館で実施していると思いますので、ぜひとも試験準備の授業を受けるといいですよ。

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