イタリア語の所有格(私の、君の…)、いざ使おうとすると「冠詞は必要?」「語尾はどっち?」と混乱してしまいませんか?
今回は、基本の形から、間違いやすい「親族名詞」のルール、さらに一歩進んだ「proprio / altrui」の使い方まで、スッキリ整理しておさらいしましょう!
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所有格の基本フォーム
所有格は「誰のものか」を示します。イタリア語のポイントは、「所有主」ではなく「修飾する名詞(物)」の性・数に一致させることです。
例えば、
La tua camicia è celeste.
君のシャツは淡青色だ。
La tuaは、tu(君)はシャツの所有者で、la camincia(シャツ)はtu(君)に属している。つまり、君のもの。
所有格一覧表(基本形)
イタリア語では、所有格の前に定冠詞を置くのが基本のスタイルです。
| 人称 | 男性単数 | 女性単数 | 男性複数 | 女性複数 |
|---|---|---|---|---|
| 私(io) | il mio | la mia | i miei | le mie |
| 君(tu) | il tuo | la tua | i tuoi | le tue |
| 彼/彼女(lui/lei) | il suo | la sua | i suoi | le sue |
| あなた(Lei/敬称) | il Suo | la Sua | i Suoi | le Sue |
| 私たち(noi) | il nostro | la nostra | i nostri | le nostre |
| 君たち(voi) | il vostro | la vostra | i vostri | le vostre |
| 彼ら(loro) | il loro | la loro | i loro | le loro |
※スマホ、タブレットで閲覧の方は、上の表組部分を指で横に動かすと表示します。
💡ワンポイントアドバイス
敬称 Lei のポイント
敬称の Lei を使う場合は以下の2点に注意すると、より「イタリア語らしい」正しい表現になります。
- 大文字で始める: 書き言葉では、通常の「彼・彼女の(suo)」と区別するために、頭文字を大文字にして Suo / Sua と書きます。
- 定冠詞を忘れない: 敬称の場合は、相手への敬意を含んだ特定の対象を指すニュアンスが強いため、定冠詞をセットにするのが一般的です。
例:
- Ho ricevuto il Suo pacco.(あなたのお荷物を受け取りました)
- Mi piace molto la Sua idea.(あなたのアイデアはとても素敵ですね)
所有形容詞と所有代名詞
イタリア語では、基本的に「定冠詞 + 所有格 + 名詞」のセットで使います。
所有形容詞(名詞がある場合)
名詞の前に置いて、その持ち主を説明します。
- il mio orologio(私の時計)
- la tua bicicletta(君の自転車)
- la nostra scuola(私たちの学校)
定冠詞+所有形容詞+名詞の形式が基本
例で言うと、il(定冠詞)mio(所有形容詞)orologio(名詞)
所有代名詞(名詞がない場合)
文脈から何のことか分かる場合、名詞を省略して「私のもの」という意味で使います。
- Quest’ombrello è di Marco. Invece questo è il mio.
(この傘はマルコのだ。一方、これは私の(もの)だ。)
重要!定冠詞を「付けない」例外ルール
ここが一番の落とし穴です。「親族名詞の単数形」には定冠詞を付けません。
ルール比較表
| カテゴリ | 冠詞の有無 | 例文 |
|---|---|---|
| 一般の名詞 | ○ 有り | il mio lavoro / le tue idee |
| 親族名詞(単数) | × 無し | mia sorella / vostro padre |
| 親族名詞(複数) | ○ 有り | le mie sorelle / i suoi zii |
| loro(彼らの) | ○ 有り | il loro zio / le loro sorelle |
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補足:親族名詞の場合
敬称であっても「親族名詞の単数形」の場合は、他の人称と同様に冠詞が脱落することがあります。
- Come sta Sua moglie?(奥様はお元気ですか?)
「自分の」「他人の」を表す便利な表現
一歩上の表現として、「proprio」と「altrui」をマスターしましょう。
Proprio(自分の)
3人称(suo/loro)の代わりに使い、「主語自身のもの」であることを強調したり、意味の混同を避けたりする場合に使います。
- Simone è uscito con la propria bicicletta.
(シモーネは自分の(自身の)自転車で出かけた。) - Ognuno deve dire la propria opinione.
(誰もが自分の意見を言うべきだ。)
Altrui(他人の)
「他の誰かの」という意味で、常に名詞の後に置かれます。形が変わらない不変形容詞です。
- Non si toccano le cose altrui.
(他人の物に触れてはいけない。) - Bisogna rispettare le opinioni altrui.
(他人の意見を尊重する必要がある。)
まとめ:これだけはチェック!
- 基本は「定冠詞 + 所有格 + 名詞」。
- 親族の単数形(mia madre, tuo fratelloなど)は冠詞抜き。
- ただし、loro がつく時と、親族が複数形の時は冠詞が必要。
- フォーマルな Suo は大文字で書く。





